2009年10月29日(木)
西ヶ原の平塚亭「つるおか」&平塚神社へ
旅の思い出 INDEX
西ヶ原の平塚亭と聞いてピンとくる人はかなりの推理小説ファン。内田康夫著の浅見光彦シリーズに度々登場する和菓子処。
「浅見は『平塚亭』に寄って、串団子を甘辛五本ずつ、買った。ここの団子を母親の雪江が好物で、母を籠絡するにはこれに限った。
この日、”籠絡”の必要性があったわけでもないのに、どういうわけか団子を買う気になったのは、虫の知らせの続きのようなものかもしれない。思いもかけぬ珍客が、浅見の帰宅を待ち佗びていたのだ。」
「平家伝説殺人事件」では、こんな文章で平塚亭のみたらし団子が紹介されてました。
以前から気になっていた平塚亭。インターネットで場所を確認すると、自転車でも行けそうな感じ・・・・さっそく、ママチャリにまたがり出発。田端駅から田端高台までの坂道がちょっとした難所。上りきった信号を右折。あとは平坦な道でのんびりサイクリング気分。本郷通りに出て数分、右手に平塚亭の看板が。家からここまで20分弱、意外と近かったのにビックリでした。
かなり歴史を感じるお店で、中に入ると左側がショーケース、右側に店内で食べられる椅子が数脚。
店前の縁台でお茶とお団子を、というイメージで来たのですが、残念ながらそれはできませんでした。
でも、せっかくだからということで、お団子と豆大福と粟大福をいただきました。素朴な味の粟大福がとっても美味しかったです。お土産にそれぞれ3個ずつと赤飯を購入したら、おまけだよと、どら焼き1個いただいちゃいました。
平塚亭は平塚神社の境内側にも入口があったようですが、今は閉ざされていました。テレビで見た縁台はこのあたりにロケ用に特設したそうです。
「平家伝説殺人事件」では平塚神社も登場しています。せっかくですので、平塚神社にお参りして帰路につきました。
平塚神社の御祭神は八幡太郎源義家命(はちまんたろうみなもとよしいえ)で略縁起には
「平塚神社の創立は平安後期元永年中といわれています。八幡太郎源義家公が奥州征伐の凱旋途中にこの地を訪れ領主の豊島太郎近義に鎧一領を下賜されました。近義は拝領した鎧を清浄な地に埋め塚を築き自分の城の鎮守としました。
塚は甲冑塚とよばれ、高さがないために平塚ともよばれました。さらに近義は社殿を建てて義家・義綱・義光の三兄弟を平塚三所大明神として祀り一族の繁栄を願いました。」と書かれています。
浅見光彦シリーズの作者である内田康夫氏もたびたびこの平塚亭に立ち寄られるそうで今年の正月の色紙を見せていただきました。
最後に残念に思ったこと・・・境内が駐車場になっており参道の両側に車が一杯。なんとも気になる光景で、厳かさも半減した参拝となってしまいました。
<おまけ>
平塚亭「つるおか」
東京都北区上中里1-47-2
TEL:03-3915-0277
上中里から徒歩約4分
お近くにお出かけの際は是非お立ち寄りください。

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